Preface for Vacation Hotels
バケーション・ホテルシリーズ解題
 そういや、旅行ってもう何年も行ってないなー。「貧乏ひまなし」とはよく言ったもので、文字通り旅行に行くお金も暇もないもんで。本当は旅行大好きなのにね。ならばせめてシムじゅんこには旅をさせてあげたい。それも欧米式の滞在型リゾートで。
 実は私はいわゆる観光旅行は嫌い。旅行に行っても名所旧跡なんてぜんぜん興味がないし、グルメでもないので食べ歩きの趣味もない。ショッピングするのはレコードだけだし。外国へ行っても、裏町をただぶらぶら歩いたり、公園でぼーっとしたりしているだけなんです。田舎だったら、道ばたに座ってぼーっと景色見てたり。
 その点、シムピープルのバケーション島はさすが洋ゲーだけあって私向き。つい、シムも(帰りたいと文句を言い始めるまで)1週間も2週間も滞在させちゃいます。
 シムピープルのデータセットの中でも(ペットが飼えるのでP&Gが好きなほかは)、バケーションがいちばん好き! だって、仕事も学校もない世界なんて夢じゃない(笑)。これも現実には絶対できないことだからなあ。

 そんなわけで、バケーション島にすてきなリゾートを作ることは長年の夢でした。ところが現実には、家作りだけで手一杯で、バケーションはデフォルトのホテルをちょこちょこと改造しただけのをそのまま使ってました。でもこれには不満がいっぱい! しかし家作りはもうけっこう堪能したので、いよいよリゾート開発に乗り出しました。

 しかし、毎度のことながらさっそく立ちはだかる難題の数々。日記にも書いた、「膨大な数のオブジェクトをvacation enabledに書き換えて、分類し直す」作業もそうだけど、最大の問題は「重さ」と「人数」ですね。
 どうもうちのPCはすでに時代遅れみたいで、今建ててる家でも遊べるぎりぎりの限界って感じ。ところがバケーションは敷地も広いし、オブジェクトもいっぱい必要。
 でもゲームが重くなる最大の要因はどうやらシムの数みたいです。昔は「大勢いたほうがにぎやかで楽しい」とばかり8人家族ばかり作ってたんですが、今それをやったら必ず落ちる。ホームズの家をあんなにごてごてに作れたのも、たった2人の家族だから。
 ところがバケーション島では、家族だけじゃなく、よそからもお客さんがいっぱい集まるんですね。おまけに従業員もぞろぞろ。それでなおかつ動けるゲームにするにはどうすればいいか、悩みに悩みました。(なんでも噂では、MMからはパソコンの余力に応じて、バケーションやダウンタウンに集まるお客さんの人数を制限する機能がついているとか。私はあまり実感できないですが)
 結局オブジェクトを減らすしかないんですが、かといって、広い敷地や建物がスカスカでは、どうにも見た目がかっこわるいし。美観と実用性をどう両立させるかはいつも悩みますね。
 人の次にメモリを食うのは、動くオブジェクトやアニメ付きのオブジェクト。ところがこれまたバケーション専用のオブジェクトってそういうのばっかりじゃない。でも家だけ作って終わりというわけにはいかなくて、どうしても遊ぶものをいろいろ揃えてあげなきゃならない。
 とにかくむちゃくちゃ重くなるというのを考慮に入れつつ作りました。だから一部のダウンロード・サイトにあるほど豪華なホテルじゃないです。でもうちの家は見せるためのものじゃなく、あくまで私が遊ぶためのものなので、遊べないマップじゃ作ってもしょうがないから。とにかく最小限のオブジェクトで豪華に見せるため、オブジェクトそのものも厳選しなくちゃなりませんでした。

 もうひとつ、リゾートを作る上で重要なのは、さっきも言ったように不特定多数の人が集まる場所なので、ストレスなく自由に動き回れるということ。トイレに長蛇の列でもらしちゃったりしたら、せっかくのバカンスが台無しですもんね(笑)。シムはちょっとしたことでもストレスがたまって、だんだん不機嫌になって、「もう飽きた! うちに帰りたい!」とか文句言うようになるし。
 それには一にも二にもスペースの確保! 普通の家より通路や設備はたっぷりとらなきゃなりません。これはオブジェクト減らしにも役立つので、普通の家を建てるときよりずっと余裕のある作りになっています。それに普通なら階段は2個にするところを3個にしたり、トイレは2つのところを5つにしたりとか。

 あとはこれも日記に書いた景観。でもそれを完璧なものにするにはやはり膨大な数のオブジェクトがいるし、どっちを取るかと考えて、やっぱり建物を優先しました。最低でも1週間は暮らせる滞在型リゾートが目標なので、当然ながら宿泊施設に多くを投資しなくちゃならなかったので。よって景色はかなり手抜きですが勘弁してください。

 でも助かることもあります。まず家と違ってキッチンがいらない。些細なことだけど、これだけでも節約できると助かる。それと客室もたくさんはいらない。
 最初はまじめに同じ部屋をいくつも作ってたんですよ。ところが考えてみたら、ひとつの区画に滞在できるのは1家族だけ。客室がいくつもあってもまるでむだなわけ。家族なのに別々の部屋を取るのも変だし。
 だったら、豪華な客室をドーンとひとつ作る方がいいや、ってわけで、どのホテルも客室数1! 最大収容定員4名! しかも全室貸し切り! ってわけで、ある意味これ以上はない超豪華ホテルになりました(笑)。

 それでいよいよ建築に着手したのですが、その前にいちおう「勉強」のために、海外の一流ホテルの写真集とかも参考に見たんですよ。でも結局は「無理じゃん!」というのが結論で、デザインはあくまで自己流でやりました。
 いちおう最初にコンセプトだけはあって、それは次のようなものでした。
海 ー 高級リゾートホテル
森 − 英国風イン
雪山 − ひなびた山荘
 雰囲気は全部ヨーロッパのつもり。海のホテルはカンヌあたり。森はもちろんイギリスで、山はスイスあたりかな。本物は見たことないのでぜんぶ想像ですが(笑)。よってクラシック調がやっぱり基本ですね。
 アメリカ式ホテルを避けたのは、単にシムピープルでは2階建てしか作れないから。でっかいことはいいことだというのがアメリカ流の考えで、近代ホテルは高層ビルだし、ラスベガス・ホテルが2階建てじゃサマになりませんからね。その点、ヨーロッパの伝統的ホテルはみんな小さいので無理がないわけ。
 和風旅館も作ってみたいという気持ちはあるにはあるんですが、今あるオブジェクトじゃちょっと無理かなー。まあ、やってやれないことはないと思うけど、嘘くさいのになったらいやだと思って、まだためらってます。

 間取りもだいたい決まっていて、1階が共用部分としてダイニングやラウンジ、2階を滞在客専有部分として家族だけが使える施設を配置しました。もっともシムは勝手に入り込んじゃいますが(笑)。

 それではこの構想がどこまで実現したか、それでは各ホテルをご案内しましょう。まずは海辺のホテルから。


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