Old Town Lot 67
Squatter Haven
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お宅拝見ーアウトドア
Interior Designer's Note
 というか、インテリアもエクステリアも含めた解説ですが。この家は「汚れ系オブジェクト」の集大成のつもりで作りました。

 これはどこかに書いたような気がするのですが、きれいなピカピカのオブジェクトを作るより、上手に「汚した」オブジェクトのほうがずーっとむずかしいし技術がいります。しかも、誰だってどうせ作るならきれいなものを作りたいから、当然ながらその手のオブジェクトは数も少なく、質の高い「汚れオブジェクト」はよけい少なくなります。
 でも私はきれいな家ばっかり作っていると飽きてしまいます。だいたい、「汚いものはきれいじゃない」とは限らないと思います。

 私は絵心もないし、まして美術の才能なんてまったくない、ただの素人ですが、シムの家を作るときだけは、ひとつひとつのオブジェクトを、それこそ一生に一度しか見れない名画を見るよりも熱心にじーっと観察するので、いつの間にか自然と「見る目」が養われたように思います。(よってシムピープルはお子様の情操教育にも最高!って、ここで宣伝してどうする(笑)。)
 コーディネーションについていろいろわかってきたこともそうですし、「日本の美」に目覚めたこともそうですね。「汚れの美」についても、これは実は以前から惹かれていたのですが、この家を建てながらあらためて実感しました。

 実は私は廃墟や廃屋が大好き! それもお化けが出そうでこわいからというんじゃなく、純粋に美しいと思うから。もちろん古代遺跡とかはすてきだけど、近代の、それも使われなくなった工場とか倉庫が好きです。一面にサビの浮いた鉄骨とか、剥がれ落ちた壁とか見るとドキドキしちゃうぐらい。
 これは私だけのひねくれた感じ方ではなく、そういう廃屋の写真ばかり撮っている写真家もいるし、廃工場の写真集なんかも出ているところを見ると、確かに「汚れの美」というのはあるんです。
 私が以前から世界中でいちばん好きなアーティストはVaughan Oliverというイギリスのデザイナーなんですが、彼のアートがまさにそれだということに今さらながら気付いたりして。レトロものに惹かれる人の気持ちもこれと似てるのかもしれませんね。あいにく私はレトロにはまったく関心ないんですが。この家はそういう美しさを少しでも再現してみようという試みです。あー、なんか哲学的ですごい!(笑)

 というわけで、必死で「汚れ系」オブジェクトを捜しまわったのですが、やっぱりないですねえ。よって、前述の8DSのオブジェクトに頼らざるをえませんでした。しかしこれがまた、うっとりするほどよくできてるんだわー。8DSというと、私は「アダルト系」というイメージが強くて、この手のオブジェクトがこんなにあるとは思わなかった。
 しかし考えてみれば、この手のオブジェクト制作者の第一人者はS.M.Lust。「シム・プリズン」で使った彼(男だよね?)の刑務所セットは最高の出来だったし、7 Deadly Simsにあるフリンジ・セットもそう。そして彼とテイストもそっくりなClawの二人は8DSの中心人物ってわけで、悪いわけがないのであった。しきゃも、8DSのオブジェクトを見ると7DSの頃よりさらに技術がアップしているのがわかる。唯一、残念なのは、プリズン・セットは「シム・プリズン」で、フリンジ・セットは「ボンビー・ハウス」で大々的に使っちゃったので、ここではあまり使えなかったことだけですね。
 あとははっきり言ってありあわせですが、それでもどうにかこうにか納得のいくものができました。

 ところで、貧乏くさくみすぼらしい家を作りたい人にちょっとしたヒント。個々のオブジェクトも大切ですが、ポイントは、「セット家具を使わない」、「やたらに物をごちゃごちゃ置く」の2点です。つまり、すっきりと物が少なく、デザインが統一されているほど高級感のある家になるわけです。その逆を行けばいいわけ。
 なお、貧乏なのになんでこんなに物があるかというと、ゴミ捨て場から拾ってきた家具や、万引きしてきたものをため込んでるからです(笑)。

 ちなみに、いつものように使ったオブジェクトは出典を記しておきましたが、残念なことに今では多くのサイトが閉鎖されていることを付け加えておきます。もういちいち書くのがめんどくさくなってきたので、何も書いてないものはたいていが7DSか8DSです。
最初にご紹介するのは屋外部分です。実はこの家でいちばんの傑作と思っているのは家全体の外観なのですが、それはこちらのページでじっくり見ていただくとして、ここではディテールを紹介します。
 愛車の手入れに余念のないジョニー。(まわりで見ているのは通りがかったご近所の人)

 貧乏人のくせに車なんか持ってるのはぜいたくだって? この車も廃車の部品を集めてきて自分で組み立てたものなんです-! この見事なまでにおんぼろの車はKiller Simsの作品。だいたい胴体にそう書いてある(笑)。どうせならつづりはSimzにしてくれればよかったのに。窓まで真っ茶色に曇ってて、ワイパーのあとがくっきりついてるあたりのリアリティがさすが! でもこれじゃたぶん乗っても外が見えないと思う(笑)。シムの車はどうせ飾りだからいいけど。
 あまりに殺伐とした雰囲気を少しでも和らげようと、ピンキーは庭でお花を育ててます。この植木鉢はSims Interior Designs。後ろに見えるタイヤ・ラックはSimzalabim。ガレージ・オブジェクトを作っている人はたくさんいて、ここはもっと凝ることができたんですが、途中で力尽きました。
 野良猫とたわむれるジョニー。顔はこわいけど、根はやさしい人なんですね。ところで、彼のうしろにあるこれはなんでしょう? どう見ても給水塔のようですが、なんでそれがこんなところにあって、金網で囲まれてるのか?
 理由は単に8DSのこの給水塔と鉄条網フェンスがすばらしかったので使いたかったのに、どこに使っていいかわからなかったからですね。給水塔は屋根に載せられないかと思ったんですが、これは樹木のクローンなので、地面にしか置けないんです。たまたまうちのそばに東京電力の配電設備があって、それがこんなふうに金網で囲まれてるので、その感じ。
 ドラム缶も8DS。なんか危険物が入ってるらしいです。
 ここは資材置き場かな? どうやら工場が操業していたときの資材がまだ置きっぱなしになっているようです。ブロックと何かの袋はSimzalabimのハードウェア・ストア・セットから。それ以上に雰囲気出してる錆びた鉄パイプの山はStone Age Sims。
 ところで、建物に付いてる木のバルコニー(8DS)。他がコンクリートと鉄なので、一見するとミスマッチですが、付けてみたらなんかぴったりで、よけいうらさびしい感じがしたのでこれはいいやと思って。裏に立ってる電柱もトタンのフェンスも8DSです。
 こちらは建物の右翼です。なんか工事用の足場(Simsemans Baumarkt)がありますが、工事してる雰囲気じゃありませんね。これも操業していたときのまま、放って置かれてるみたいです。でも子供とかがよじ登って怪我すると危ないので、工事中の標識(Sim Skins)を立てておきました。
 ゴミ箱2つとゴミ袋の山、それに道路標識は8DS。もう雰囲気たっぷりです。
 バスケットボールで遊ぶジョニーとチャド。見えているオブジェクトはデフォルト以外すべて8DSです。お気に入りは洗濯物(笑)。貧乏ハウスには欠かせない洗濯物ですが、さすが出来が違う! 鉄の階段はCaroさんの床とぴったりなのもうれしい。
では階段を上がってお2階へどうぞ


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