じゅんこ式 インテリア・デザインのコツ
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小物も大事
カラー・コーディネートって大事?
美しい家ってどんな家?
 本当のインテリア・デザインの世界ではいろいろキマリやテクニックもあるんでしょうが、とりあえず私はインテリアの勉強なんてしたことないので、シムピープルをやりながら経験的に発見した、ちょっとしたコツを伝授いたしましょう。

小物も大事

 壁床やビルドモード・オブジェクトがデザイン上大事なのは、面積をとって目立つから。でもちっちゃいものも大きな役割を果たします。
 セット家具のサンプル画像がなんでつまらなく見えるかわかる? あれは家具を見せるのが目的で、小物がないからなんですね。もちろん、いっしょに絵や植木を作って置いてる人もいるし、断り書きをした上で、他の人が作った小物を並べている人もいますけどね。でも小物をごちゃごちゃ並べたら、かんじんの家具を見てもらうという目的がかすんでしまう。しきゃし、皆さんが自分の家に使うときはそんなの気にすることないんだから、じゃーんじゃん小物を使って雰囲気を盛り上げましょう。
 ここで小物と言ってるのは、花や植木鉢、絵画、彫刻、ラグなどの装飾品のことです。ライトなんかは実用品だけど、装飾の効果もある。それにデフォルト・オブジェクトにはないけど、最近、バスルーム小物やキッチン小物、書斎用の小物を作ってくれる人が増えてうれしー!
 実は私、リビングセットとかキッチンセットとかの大物家具はほんのわずかな基本アイテムしか入れてないんです。家のテーマに合わせてアクセントとなるような家具は、そのつど捜してきて入れるだけで。その代わり、お花や絵画やラグは死ぬほどたくさん持ってます。だってそれぐらいないと、どれが合うかわからないんだもん。
 それでは小物が最大の効果を発揮している例をどうぞ。写真は「私のうち」のルイ・ベッドルームです。部屋の形がほんの少し変わったのと、床の色がこれまたほんの少し変わったことを除けば、使っている家具はまったく同じです。なのに、装飾品があるかないかでこの違い!
 ご覧になればおわかりの通り、最初は装飾といえるものは、ベッドサイドのランプとティッシュボックス、それにラグと花瓶しかありませんでした。ていうか、私も昔はこれぐらいが当たり前と思ってた。
 そこに加わったのは、絵が4枚とラグがもう1枚、カーテン、それにこの写真では切れちゃってるけど燭台です。(花瓶ももっとすてきなものに取り替えてあります) たったこれだけで豪華さがまるっきり違いますよね。特にカーテンは効果絶大! カーテンもなるべくいっぱい集めよう。
 小物のもうひとつの効果は、こういうものがいっぱいあると、いかにも人が住んでる家らしくなることです。上の写真をよく見くらべてみてね。実際の家でもいつのまにかいろんなものがたまってしまいますよね。それがないとそれこそショールームか家具売り場みたいになっちゃう。
もひとつ、小物使いの一例です。左の写真はStudio SimのCantoniaベッドルームの見本画像です。これなんか絵画もお花もラグもあって、ちゃんと装飾してあるほうなんですが、なんか無味乾燥ですね。それを私流にアレンジしますとこうなるわけ。
 もちろん壁床もベッドも違いますけどね、それ以外の家具は同じものを使ってるのに、これだけ違う勝因はやっぱり装飾品だと思いますね。
 たとえば、Studio Simでは家具がモノトーンだからか、絵もラグもモノトーンに近いものを置いてますが、これだとのっぺりして単調な雰囲気になるだけ。私はベッド上には思い切って鮮やかな赤を使った絵を持ってきました。理由は暗い感じになりそうだったので、ぱっと華やかな色を一点だけ使いたかったことと、やっぱりすてきな二人のベッドルームなので、色っぽい情熱を表したかったから。右の絵は同じStudio Simの作品ですが、別のセットから借りてきました。茶色が壁の色と合ってたからです。どっちもかなり大きくて目立つ絵ですが、額縁がどっちも黒なので、自然とまわりにとけ込んでます。
 「フチが黒」というのはラグも同じで、こういうふうに揃えるとべつにセットでなくても統一感が生まれます。このラグはこれまたかなり派手な柄で金色だし、普通の部屋だったら浮いてしまう恐れもあるんですが、この部屋だとぴたっと決まるでしょ?
 「だったら花瓶も黒」と考えるのは早計。何から何まで揃えちゃうとかえって全部が目立たなくなるので、花瓶は壁紙に合わせてすべて茶系で、しかも色をずらしてあります。植物はここではあくまで家具の引き立て役ってことで、あえて花でなく渋めの植木を揃えました。

カラー・コーディネートって大事?

 まあ、普通のインテリアの教科書ならこれが真っ先に来るんでしょうけど、実は私はあまりカラー・コーディネートは意識してません。あんまりばしっと揃えると、なんか単調な感じになるし、それこそショールームみたいでリアリティないから。
 このクローバー・ハウスは例外ですけどね。これは初歩的カラー・コーディネートのお手本みたいなものです。
 普通、私はこういう風に全部同系色でまとめるってことはしないんですが、この家はそれが基本だし、部屋が変則的な形のうえに狭くて、ほとんど何も置けないので、色で特徴を出すしかなかったんです。
 普通は家具を入れてから他のものを決めていく私ですが、この家は壁床を先に張ってから、ひたすらその色に合わせたオブジェクトを集めてみました。しかも壁紙に白が入っているので、オブジェクトにも必ず白いものをまぜました。階段の下のラグだけ、ブルーが入ってますが、その内側と外側がじゅうたんの色にぴったりあっているのでいいんです。ここに別の色が入ることでかえっていいアクセントになりました。
 この「ウィンター・ワンダーランド」のオレンジのベッドルームなんかもカラー・コーディネートがうまくいった例。今見ると窓が気に入らないし、ベッドの下のラグ(のつもりの床)がいまいちだけど。
 色合わせのポイントは単に同じ色っていうだけじゃなく、トーン(色調)や彩度やテクスチャー(ザラザラとかツルツルとかの素材感のこと)にも気を付けること。ピンクといっても、ビビッドなショッキングピンクから、淡い桜色までさまざまですからね。それを組み合わせてもぜんぜん統一感は生まれないばかりか、かえって安っぽく下品な感じになっちゃいます。逆に色のトーンが合ってれば、まったく別の色でもしっくりはまるってこともあります。
 その見本がこれです。奥のソファセットを見てくださいね。壁床はブルー・パープル、ソファセットはオレンジで、ほとんど反対色なので普通ならぶつかり合ってしまう配色です。ところが、たまたまテクスチャー(詰め物をしたボコボコした感じ)がそっくりなのと、パステル調のトーンがそっくりなので、ピタッとはまりました。さらに反対色はうまく使うとパッと目を引いて華やかな感じになるので、レストランの内装にはぴったりなわけです。
 他の家具や装飾品が黒で、ソファセットにも黒が入っているところもポイントです。これでたとえば白い縁取りだったらぶちこわし。
 というわけで、カラー・コーディネートはかなりむずかしいし、そんなにたくさんオブジェクトを入れておくこともできないので、セット家具を使っちゃうのがいちばんの早道ですかね。
とりあえずこのように、主要な家具と壁紙の色を合わせるだけで、ぐーっとイイ感じになります。

美しい家ってどんな家?

 これはインテリアじゃなくて建築のほうのコツですが、みなさん家を建てるとき、どんなことに気をつけてますか? 住みやすい家がいちばんですよね。でも美しさも大事。しかし美しい家ってどんなんでしょう?
 私は建物の外観を決めるときはバランスにすごく気を使います。ほら、見てなんとなくバランスが悪い家ってあるじゃないですか。建物の一部分が変に細長かったり、逆にぼてっとした鈍重な感じだったり。バランスの悪い家ってきらい! 屋根の形にも気を使いますね。
 私が得意の「左右対称・総2階」にしちゃうと、その心配は一切いらないんですが、そうじゃない家を建てるときはバランスを取るのが大変。単に使い勝手だけで間取りを決めちゃうと、屋根をつけて全体を見たとき、「なんかかっこわるーい!」となることが多いんです。アンバランスでもいけないし、かといって単調になってもいけないし、建物の形を決めるのは本当にむずかしい。
 参考例としてあげたのは「クリア・レイク・ロッジ」です。これなんかフロアプランを見るとおわかりのように、単に四角い部屋を組み合わせただけですが、この形に決まるまですごい苦労しました。これでもまだ完璧とは言えませんが、なんとか収まったという感じです。
 それと家と敷地とのバランスにも注意。これまた人様の家を見ると、「なんでここに建ってるの?」という場所に家を置いてる人がけっこういますね。たぶん適当に建て始めちゃったんでしょうが(笑)。
 このホテルはアウトドアを広く使いたかったので、建物は敷地の一角に寄せて建てました。その代わり、湖や遊具をうまく配置することでバランスを取っているわけです。湖の形も苦労したんです。これなんかは水を少しずつ置いて、バランスを見ながら広げていって。

 うまく言えないんですけど、上手にできた建物はどっしりと土地に根を下ろした感じで、何百年も前からそこに建っているように見えます。逆に出来の悪いのは、なんかプレハブの仮設住宅みたいで、すぐに取り払われるんだろうな、みたいな(笑)。


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