221b Baker Street
お宅拝見 リビング=ダイニング

外観 間借り人 室外 リビング=ダイニング
キッチン・バスルーム ベッドルーム

インテリア・デザイナーの覚え書き

 というわけで、ホームズのロンドンならなんと言ってもビクトリア朝ですね。家が建ったからには次はインテリア!ってわけで、ビクトリア朝ふうの家具や壁紙を捜しまわったんですが、これがけっこう難航。ビクトリア朝をうたったオブジェクトや壁紙を作ってる人は山ほどいるんですよ。だけど私の目から見ると、どうもほんとっぽく見えない。
 確かにビクトリア時代と言えば、パステルピンクのバラの花が咲き乱れ、かわいい巻き毛の女の子がにっこり笑って、子猫がたわむれ、天使や妖精が舞っているというイメージはあります。だけど、それはビクトリア朝の絵やイラストの話で、そういう家に住んではいないでしょ!(笑)
 ましてこれは独身男の家だし、見ると昔の家ってかなり薄暗い。それにビクトリア朝ロンドンと言えば、つい闇の部分に頭が行ってしまう私としては、やっぱり違和感。そう、19世紀ロンドンといえば、切り裂きジャックなんかを引き合いに出すまでもなく、大英帝国の反映の陰で貧困層はひどい暮らしをしてたんだからね。当然ながらホームズ物語だって犯罪の話なんだから、ロンドンの暗黒面も出てくるし。
 まあ、そういったことを頭に入れつつ、ビクトリア朝のインテリ中流階級の独身男の家を再現してみました、なんて、シムピープルでそこまでできるわけないので、あくまで雰囲気だけです(笑)。
 雰囲気といっても、ビジュアル化されたホームズ物語はたくさんありますが、いちおうワタクシ的にはいちばんそれらしく思える、ロンドンのシャーロック・ホームズ・ミュージアムの内装をお手本にしました。上の写真がそうですが、すごすぎ! こんなのシムピープルでできっかよー! これじゃあシムは身動きもできない。っていうか、シムが入る隙間もない。
 実はホームズは整理が苦手で(私と同じだ)、家中にあらゆるものがごちゃごちゃと詰め込まれ、壁にも一面に絵やら写真やらが貼ってあるというのは原作からもわかるんですが、とにかく少しでもこれに近づけるためには、ふだんは(フリーズがこわくて)控えめにしている家具や装飾品を、ごてごてに詰め込むしかない。

 次にモンダイになるのは、誰の家具を使うかですね。私はたいてい建てる前にめぼしい家具はあたりをつけておくんです。この手が専門で得意なのはSim FreaksとSim Snobなんだけど、どっちも有料。おまけに私は基本的に彼らのセンスはあまり好きじゃない。
 だったらDincer Hepgulerだ、とも考えたんですが、彼の家具は確かに出来はいいし、時代考証もしっかりしてる。だけどあの3Dグラフィック独特のテカリがねえ‥‥。いや、上の写真でご覧の通り、実物もけっこうテカってはいるんですが、あれをゲームの中に置くと、なんかテカリのせいで浮いちゃって使えないんですよね。それにイメージとしてはやっぱりくすんで沈んだ色でやりたいし。
 そこでもう作者やセットなんかおかまいなし。あのゴタゴタ感を出すためにはむしろ好都合だし。あるものを片っぱしからなんでもかんでもぶちこんでやれ!というので、できたのがこれです。

 なお、今回はいちおう時代考証にも気を付けました。もちろん限界はありますけどね、シムは冷蔵庫と電話がないと生活できないから(笑)。でもとにかく19世紀なんだから、電気製品は極力廃しました。だからテレビもなし、ステレオもなし、パソコンもなし、電気スタンドもなし。やむをえず使うときも、なるべくそれらしく見えないものを選びました。
リビングルーム
 さあー、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。上の写真を私なりに再現したのがこれです。ぜんぜん違うって? それを言わないでー! あの写真は忘れて、これがホームズのうちなんだと思って見ればだんだんそう見えてくるでしょう? ビクトリア朝ロンドンっぽいでしょう? ねっ、ね? (ほとんど催眠商法)(笑)

ホームズ 「どうだい、ワトスンくん? この新しい家は気に入ったかね?」
ワトスン 「いいじゃないか、ホームズ。気に入ったよ。これぐらい広々して明るい家もいいねえ」
(勝手にしゃべらせるなよー(笑))。

 最初に悩んだのは壁紙。シャーロック・ホームズ・ミュージアムの壁はかなり真っ赤っかなクロス壁ですね。これに似たのも持ってるんですが、貼ってみたら華やかすぎて明るい感じになりすぎるんですよ。そこでやっぱり渋めの色合いのSims Interior Designsの壁床に変えました。ほんとはもっと暗くてもいいぐらいなんだけど。
 それから暖炉。暖炉もホームズのイメージとは深く結びついてますよね。そこで時代がかった暖炉を捜したんですが、なかなかイメージに合うものがなくて。その中でこれ(Vicarious-Living)はわりとイメージに合ったので。もっと濃い茶色だと良かったんですけどね。
 でもこの暖炉を使うとメリットがあって、これはライトのクローンなんで、すぐ前に物を置いても火事にならないし、1日中赤々と火が燃えてるんです。普通なら敷物はこんなに暖炉に寄せられないんですけどね。この熊皮の敷物も原作にあるものなんだけど、これはデフォルトでばっちり。
 壁に掛かってるのはビクトリア女王の肖像画(The Diary of a Sim)というところも芸が細かい。
 すごいめっけものだったのが、Sim Gypsyの絵。シャーロック・ホームズ・ミュージアムの右側の写真見てください。ドアの向こうに小さい肖像画がごちゃごちゃ飾られてますよね。実は、この写真を見る前から、こういう感じの何枚かで1組になった絵をずっと捜してたんです。向こうじゃこういうのよくあるんで。そしたらSim Gypsyにまさにそういう絵があったばかりか、描かれた人物の雰囲気までビクトリア時代そのもの! あとからホームズ博物館の写真を見てそっくりなんでびっくりしたぐらい。
 暖炉脇のはめ込み式の本棚2つ(Sims Forever)も儲けもの。最初は普通の本棚を並べてたんですが、これにしてみたらよけい雰囲気が出ました。使う前はちょっとモダンすぎるかなあとも思ったんですが。その前の火かき棒は必要ないけど火災報知器のクローンです。この利点は本棚にぴったりくっつけて置けること。
 壁に掛かってるのはビクトリア女王の肖像画(The Diary of a Sim)というところも芸が細かい。
 あとは彫刻とか置物のたぐいをごちゃごちゃ置けば完璧だったんですけどね、それがなかなかいいのがないのよね。作ってる人はたくさんいるけど、ほら、いかにも写真を切り抜いただけみたいに平面的に見えるのがほとんどで。そこで足りない分は花を置いてごまかしました。花瓶ももちろん現代的に見えないやつを選んであります。
 他にソファセットはSim Snobs。右のサイドボードはWell Dressed Sim(上に載ってる紙束は手紙の山です)、背の高いたんすはHoney Sims、左の机はSim-n-ique。
 同じ部屋の右端もリビング・コーナーになってます。これは原作にはなくて、(部屋が広すぎて埋まらないので)私が付け足した部分。ほら、やっぱり依頼人の話を聞いたりするのに、応接セットが必要だと思って。ほんとはそれも暖炉の前でやるんですけどね。今度はGlass家のグレアムさんが何か相談に来ています。

グレアム 「というわけでね、水曜日のゴミ出しはゴローの当番なのに寝坊するし、燃えるゴミの日なのに分別しないで出しちゃうし、もう本当に困っちゃうんですよ」
ホームズ 「ふむふむ。なかなか興味深いお話ですな。どうぞ先を続けてください」
ワトスン 「zzzzz‥‥(居眠りしている)」

 右の大きな本棚はExclusive Sims Design。左の両脇の小さい本棚はSir4Sims。間にはさまれた大きな本棚はElegant Sim Fashions。ソファセットは言うまでもなく一目でわかるDincer Hepguler。その前のテーブルはExclusive Sims Design。その上に載ってるティーセットはOphelia's Little Page About The Sims。右の地球儀はSims Plus。
ダイニング
 お食事はこの広い部屋の真ん中にあるダイニング・コーナーで取ります。椅子はDincer Hepguler。後ろのバー、カウンター、本棚はどれがデフォルトなんだかクローンなんだかもうわからなくなっちゃった(笑)。花瓶もとにかくたくさん持ってるうえ、似たようなのが多くて調べ切れません。ごめん。
 これも物語に出てくる蓄音機(STP Carley)もちゃーんとあります。もちろん音楽が聴けます。聴くのはクラシック・オンリー。
その他
では向きを変えて道路側も見てください。ここはホームズのデスクです。机とサイドテーブルはSir4Sims。机の上の万年筆と日記(?)はLisa Sims。本はVicarious-Living。右の植木2つはSophisticated Sims。左の植木はHigh Sim Society。
こちらはワトスンのデスク。同じだって? いいの! こちらの文具はAround The Sims。本はやはりVicarious-Living。右の植木はWood For Sims。
 せっかくの出窓なんですが、どうも木の肌合いが壁床や家具と合わないので、道路に面した壁はカーテン(Sophisticated Sims)で覆い尽くしてしまいました。出窓の部分は短いカーテン、それ以外は床まで届くカーテンを使っています。くすんだ色合いがとてもすてきです。
 窓の前にはそれぞれホームズとワトスンのデスクがあります。とにかくいたるところに本棚と机のある家だってことが作っていてわかりました。本当はこの机は出窓の前に置きたかったんですが、この出窓、前には物をくっつけて置けないのでこうなりました。
 趣味の化学実験に夢中のホームズです。
 電話(Sim Gypsy)もちゃんと旧式のです。
 そしてホームズには欠かせないバイオリン! このバイオリンはPaladin's Placeの作品です。もちろんアニメーション付きで、弾くと哀愁のメロディが流れます。なかなか上手。しかし後ろの花でかいですね(笑)。ちょっと縮尺もおかしいけど、シムピープルって遠近感がないもんで。
 ついでですが、ここが階段室です。壁の絵はVicarious-Living。こんなところに置くのはちょっともったいないサイドボードはHoney Sims。その横のでっかいキャンドルはSim Gypsyです。
 次はキッチンです


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送